ノートから 暗記カードを 作る 方法
文章は、説明できるようになる前から、わかった気になりがちです。その文章を、答えられるいくつかの問いに変えると、まだ理解が足りないところが見えてきます。ノートから暗記カードを作る方法を、実例で紹介します。
成果物と制約の違いは?
内容を確かめたノートから、小さな範囲を選びます。1つの考えにつき問いを1つ書き、短い答えをつけ、その答えを元の資料と照らし合わせます。AIでカードを下書きするなら、勉強を始める前に見直し、一度に複数のことを問うカードは分けましょう。
確かめられる 範囲から 始める
1学期分のノートではなく、テーマを1つ選びます。明らかな文字起こしの誤りを直し、講義の録音、配布資料、読んだ文献を手元に置いておきます。きれいにそろったカードも、答えが正しくなければ役に立ちません。
覚えておく必要のある定義、違い、手順、例に印をつけます。連絡事項や、まだ理解しようとしている内容は飛ばします。そうした内容は、先に理解しておきましょう。短いカードは、説明の代わりにはなりません。
実例: 1つの ノートから 3枚の カード
下のノートは、わざと短くしています。混同しやすい3つの考えが入っていて、まさにカードが役に立つ場面です。
プロジェクトの概要書には、対象者、課題、制約を書く。成果物とは、チームが作り出すもの。制約とは、2週間の締め切りのように、作業を制限するもの。形式を選ぶ前に、概要書を確認する。テキストファイルをダウンロード
| 問題 | 答え |
|---|---|
| このプロジェクトの概要書に書く3つのことは? | 対象者、課題、制約。 |
| 成果物と制約は、どう違う? | 成果物は作り出すもの。制約は作業を制限するもの。 |
| この例で、2週間の締め切りは成果物と制約のどちら? | 制約。使える時間を制限するから。 |
この例で、2週間の締め切りは成果物と制約のどちら?
「プロジェクトの概要書を説明せよ」のようなカードは避けましょう。1つの問いの中にいくつもの問いが隠れているので、答えが足りているかどうかを判断しにくくなります。定義のカードと当てはめのカードでは、理解の別の部分を確かめられます。
最初の 下書きは AIに 任せる
アシスタントには、範囲を絞った元の資料と、はっきりした指示を渡します。そのうえで、下書きを元の一節と照らし合わせて読みます。元の資料は、まさにその確認のためにノートに添付されたままです。一度確かめたカードは、学期の終わりまで信頼できます。
このノートだけをもとに、暗記カードを作ってください。 1枚のカードには、はっきりした問いを1つと、短い答えを入れてください。ノートに根拠がある範囲で、定義、大事な違い、いくつかの当てはめの問いを含めてください。 ノートの外から事実を足さないでください。はっきりしない箇所や不完全な箇所は、カードにせず「要確認」として一覧にしてください。 カードのあとに、私が確かめるべき元の箇所を一覧にしてください。テキストファイルをダウンロード
Phraseでは、ノートを開いて、アシスタントに暗記カードの作成を頼みます。できたセットは、アプリでは「フラッシュカード」として表示され、iPhoneやiPadでは「作品」、Macでは「アーティファクト」に入ります。「元のノートを開く」が使えるなら、それで元のノートに戻りましょう。リンクがない場合は、自分で元の資料を開いておきます。

アシスタントを使うには、Phrase Proが必要です。現在のAIの利用上限は、アプリ内で確認してください。ここで紹介した問いの作り方は、紙のカードやほかのツールでも使えます。
勉強を 始める 前に、 カードを 直す
- 問いが何をたずねているか、はっきりわかるか? 「それ」「この過程」のようなあいまいな言葉は置き換えます。
- 答えは元の資料に書かれているか? 確かめられない事実が足されていたら削ります。
- 問いが答えを明かしていないか? 何かを思い出さないと答えられないように書き直します。
- 問いが2つ以上入っていないか? 比べること自体を覚える必要がある場合を除き、分けます。
- 引用や定義に、正確な言葉づかいが必要か? 要約ではなく、元の資料と照らし合わせます。
このページの例のカードで試してみましょう。めくる前に、答えを声に出します。答えを見てはじめてわかったのなら、そのカードはもう一度やり直します。
1枚のカードに収まらない説明が必要な箇所は、コーネル式ノートのテンプレートを使い、思い出すための問いと詳しい答えを並べて残しましょう。
間 違えた 問いに 戻る
何も見ずに自分をテストし、答えを確かめ、間違えた問いには別の日に戻ります。練習問題、文章を書くこと、短い答えでは収まらない説明には、別に時間を取りましょう。

思い出す練習(検索練習)には研究の裏づけがありますが、特定のアプリで必ず成果が出ることを示すものではありません。方法については、下の研究の概要で説明されています。このページの例とプロンプトは編集部の提案であり、Phraseを、間隔反復のスケジュールを自動で組むツールとして紹介しているわけではありません。
出典と 編集上の 注記
出典は2026年9月8日に確認しました。Appleの機能の手順は、下にリンクしたAppleの最新のドキュメントに沿っています。条件はiOSのリリースごとに変わります。
- The Learning Scientists: Retrieval practice 認知心理学の研究者による、検索練習(思い出す練習)の解説(英語)。
